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業界ノート

精密

緻密に精緻に作り上げる。
日本の強みを活かしたビジネスで活躍する。

精密機器業界と聞いて、どんな企業や製品がイメージできますか。辞書によると精密機器とは、「高度の精密さを要求される機械の総称」。精密機械と呼ばれることもあります。古くは懐中時計やオルゴールなどの複雑精妙な装置全般を精密機械と呼びましたが、現代では計測機器、医療機器、時計の3分野を指し示すのが一般的。OA機器やデジタルカメラなどを精密機器に含める場合もありますが、日本の産業分類ではそれらは電気機器業界とするのが通例です。精密機器業界の各分野は、業態がいわゆるB to BかB to Cかによって大きな違いがあるうえ、キーとなる技術や市場環境も違いますが、総じて日本の競争力が高い業界の一つと言えます。

1. ビジネスの仕組み

それでは、精密機器業界の3分野について特徴や代表的な企業を見ていきましょう。<計測機器分野>には多種多様の製品があり、製造物の工作精度や電気量、流量などを測る計測機器に加え、FA制御機器や研究所で使用する分析機器なども含まれます。モノづくりを製品検査や品質管理の面からサポートする大切な要素と言え、代表的な企業としてはキーエンスやオムロン、島津製作所、SMCなどが挙げられます。<医療機器分野>はここ10年、景気の動向に関係なく堅調な成長を見せてきました。背景には先進国での高齢化の進行や新興国における医療環境の向上があるため、この状態が激変しない限り今後も安定した状態が続く見込みです。オリンパス、テルモ、ニプロなどが現在の代表的な企業ですが、異業種からの参入も多く、例えばシェアトップだった東芝メディカルシステムズがキヤノンに買収されるなど、競争が激しくなる可能性もあります。<時計分野>は景気との連動性が比較的高く、またブランド品の側面もあるため、スイス製などいわゆる高級時計と競合関係にあることが特徴的です。国内メーカーとしてはカシオ、シチズン、セイコーの3社が強固で、売上高シェアは90%を超えています。

2. 主な職種と︎役割

精密機器業界の職種は3分野でかなりの相違があります。そのためこの項では各分野の代表的な企業を参考に、特徴的な職種を紹介していきます。

<計測機器分野>

製品・ソフトウェア開発:顧客企業に個別に最適化された製品が必要となるため、エンジニア職のニーズが高い傾向にあります。

研究開発:技術力の差が製品力の差に直結するので、総じて研究開発に力を注ぐ企業が多いようです。

<医療機器分野>

MR:病院などの医療の現場において、製品の営業を行う職種です。たんなるセールスではなく、最新の医療情報の的確な提供なども求められます。

ME:各種医療機器の設置やメンテナンス・アフターケアなどを担当。工学の知識や臨床工学技士の資格を求められることもあります。

<時計>

デザイン:新たに発売される時計のデザインを担当します。プロダクトデザインに対する優れたスキルやマーケティングの知識が必要です。

製品・ソフトウェア開発:現在の時計は工作精度だけでなく、GPSやソーラーなど高度なテクノロジーの結晶。技術の需要は大きいようです。

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