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業界ノート

食品

日本の食を守りながら、
世界の食へと変えてゆく。

世の中に車に乗らない人や、テレビを見ない人はいても、食品を食べない人はいないでしょう。その意味で、食品業界は私たちの生活にもっとも近い業界。お小遣いを握りしめた幼児から高齢者まで、顧客を選ぶこともありません。一方、先進国においては、消費者は成熟しその好みも多様化。より美味しいもの、健康によいもの、安全なものへと嗜好を変えています。加えて、少子高齢化を原因とする人口減少によって、国内市場は長期的には縮小傾向へ。このような環境下、食品業界各社はどんな企業戦略を立て、どんな未来を描こうとしているのでしょうか。

1. ビジネスの仕組み

食品業界は、例えば車や家電などと比べて商品のライフサイクルが短いことに特色があります。原料は多くの場合ナマモノで保存可能期間が短いうえ、収穫期など季節性にも左右されます。そのため消費者ニーズを的確に把握するリサーチ力、優れた商品化力、商品を市場に浸透させるマーケティング力などによってスピーディーに新商品を投入し、競合他社との差別化を図っています。個食化、中食化などのトレンドを捉えた商品の投入も盛んです。
さらに最近では、積極的に海外進出に乗り出す食品メーカーも増えています。これは縮小する国内市場の減少分を、豊かさの増す中進国や人口増加の見込める新興国でカバーしようという発想ですが、健康的な食生活を求める日本食ブームの追い風もあり、着実に成果が出始めています。業界大手の例を見ると、味の素はタイやインドネシア、ベトナムなど東南アジアを中心に積極的な展開を続けていますし、日本ハムは米国、オーストラリア、英国に生産拠点を設立しています。歴史のある例ではキッコーマンはすでに1950年代から海外での展開を続け、日本の味の拡大に寄与しています。

2. 主な職種と︎役割

食品業界の職種構成は一般的なメーカーのそれと似ていますが、研究・開発職に力点が置かれていたり、原料の生産飼育に従事する職務があったりするなど、独自色の強い採用を行っている企業もあります。事前にしっかりと調査することが大切です。ここでは一般的な例として各職種を紹介します。

研究・開発:基礎・研究から新製品の開発までを担当。最近ではバイオやゲノムなどの知識が求められることも多いようです。

営業:スーパーや量販店への商品提案と販売を行います。近年のグローバル化を受け、海外で活躍するチャンスも増加しています。

マーケティング:食品業界は広告や販売促進などのマーケティング・パワーを必要とするケースが多いため、力を入れる企業も見受けられます。

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