

業界ノート
人材
経営活動の”質”を左右する経営資源「ヒト」
1. ビジネスの仕組み
人材ビジネスは、採用、研修、人事制度など多岐に渡りますが、その中でも、「採用」ビジネスについて、解説します。
一言で言うと企業側の「こんな人が必要だ」というニーズと、求職者の「こういう仕事がしたい」というニーズをマッチングさせるビジネスです。マッチングさせる方法としては、多くの企業情報を掲載して、求職者が自由に選んでエントリーする「メディア」。エージェントと呼ばれる担当者が、求職者と面談形式で希望をヒアリングし、最適な企業を紹介することで、企業と求職者の一対一のマッチングを図る「紹介」。期間や役割などが決まっている企業側の特定のニーズに対し、あらかじめ登録されている中から条件にマッチする人材を派遣する「派遣」といった形があります。
2. 主な職種と役割
業態や規模によって、それぞれの職種や役割は異なりますが、一例を挙げます。
営業:主に企業側に向き合う。メディア・紹介・派遣によって手段は異なるが、企業側の人材ニーズを満たすのが役割。
マーケティング:主に求職者側に向き合う。自分たちのメディアや紹介・派遣サービスを利用したいという求職者を増やすことが主な役割。
コーディネーター:主に「派遣」という業態での職種。求職者のニーズを聞き、条件が合いそうな企業を紹介することで直接マッチングを図る役割。