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業界ノート

放送

情報を伝えるために磨いた技術は、
変わりゆく時代だからこそ、面白い。

1906年のクリスマス・イブ。世界で初めて人間の声が電波に乗りました。アメリカ・マサチューセッツ州でラジオ放送がスタートした日でした。日本での初のラジオ放送はそれから20年近くたった1925年のこと。前々年の関東大震災における情報混乱を反省材料に、正確な情報を素早く届ける手段としてラジオ放送が導入されたのです。そして1953年には日本初のテレビ放送がスタート。以来、放送はいつも、情報を的確に伝えるとともに、娯楽を提供する存在として親しまれてきました。ところが昨今ではネットに押され、若者のテレビ離れが喧伝されるように。果たしてそれは真実か、また放送業界の未来はどう展開してゆくのでしょうか。

1. ビジネスの仕組み

皆さんご存知のように、放送業界のビジネスの仕組みは公共放送と民放では大きく異なります。公共放送であるNHKは国民の受信料から成り立っており、民放各社はTVコマーシャル(ラジオ・コマーシャル)の広告出稿費が収益の源泉です。広告出稿費の単価は、各番組の視聴率(ラジオは聴取率)と密接に関連しているため、民放各社は視聴率を非常に大切にします。
またキー局とローカル局という系列関係にあることも民放各社の特徴です。東京にある5つの主要放送局が番組を制作し、自らのネットワーク系列にある各地方のローカル局に番組を提供するとともに、ローカル各局に広告出稿費の分配を行っています。
冒頭に記した最近の「若者のテレビ離れ」について言えば、直近5年間、70代以上男女を除くすべての世代・性別で視聴時間が減少しており、減少分を高齢者の長時間視聴が補っている状況のようです*。
ライフスタイルの変化が視聴時間にも及んでいると言えますが、放送業界としても優れたコンテンツ制作力を他メディアでも活用する施策やネットとのシナジーを活かした業務展開など、様々な挑戦を行う好機と言えるかもしれません。

* 総務省 「情報通信統計データベース 視聴時間量」
および NHK 放送文化研究所「日本人の生活時間・2015」より。

2. 主な職種と︎役割

放送業界は様々な専門職が集まり構成されており、特に制作の現場には、放送局の社員ではない外部制作会社のスタッフもたくさん参加しています。もちろん経理や人事、総務などのバックオフィス業務も欠かすことはできませんが、ここではその役割が特徴的だと思われる一部職種を抜粋してご紹介します。

編成:放送局として、どの時間帯にどんな番組を放送するかを企画する業務。バラエティーやスポーツなど様々なジャンルから各時間の視聴者の特徴を分析し決定します。

制作:外部制作会社と協力しながら番組を作り上げる仕事。番組の大枠を決めるプロデューサー、その下で実際の演出を行うディレクターなどの職種があります。

技術:カメラや音響、照明、CGなど番組制作に欠かせない技術を提供する仕事。ある程度の専門知識が必要となるケースも多いようです。

営業:広告の提供主であるスポンサーや広告代理店に対して、自局の番組を売り込み、広告の出稿やイベントへの参加などを促進していく業務です。

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