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業界ノート

損保

お客さまの「万一」に備える
プロの目とプロの知恵を。

就職を考える年齢の方には、損保業界の商品はまだあまり馴染みがないかもしれません。接点は運転する方なら自動車保険、一人暮らしならお部屋の火災保険などでしょうか。一般に、生命保険が命など「人」に関する保険であるのに対し、損害保険は「モノ」を対象とする保険です。また万一の際に、生命保険はあらかじめ契約された保険金が支払われますが、損害保険の場合は実際に被った損害額が支払われるのが基本です。損害保険の歴史は古く、古代ギリシャ時代に、嵐などで荷を失った船に対して、損害を荷主と船主が共同で負担する習慣がその始まりと言われています。

1. ビジネスの仕組み

日本で本格的な損保業務が始まったのは幕末から明治維新にかけて。日本に居留する外国商社を顧客とするものでした。維新後には各種の法律も整備され、以後、業界は成長の軌道へ。とりわけ戦後の高度成長時代には、経済の急速な上昇に歩調をあわせるように、損保業界も発展を遂げました。
変化が訪れたのは、1990年代後半。いわゆる金融自由化の際でした。保険業法の改正により、生保との相互参入の自由化、保険商品の自由化、保険料率の自由化が行われ、ダイレクト型損害保険などを得意とする外資系企業の参入も相次ぎました。また相互会社から株式会社への移行が解禁されたことで、市場からの大規模な資金調達が可能に。また株式会社化は保険会社同士の合併も容易にし、各社は規模の拡大による経営の効率化をめざして合併や統合を積極的に展開したのです。現在では業界は3メガ損保グループと呼ばれる体制に収れん。3グループで保険料収入の9割以上を占める状態となっています。
ちなみに最新の統計では、損保業界の現在の市場規模は8兆3,597億円。前年度に比べ3.4%の上昇で、2010年から6年連続のプラス成長を達成しており、まだまだ発展の余地はあると思われます。

*2015年4月~2016年3月の統計。日本損害保険協会「平成27年度損保決算概況について」より。

2. 主な職種と︎役割

日本の損保業界について他の金融業界、例えば生保業界と異なる点として注目すべきなのは「代理店制度」が主流であることでしょう。損保業界では、法人取引など一部の例外を除いては、営業を担当するのは各社が契約する「保険代理店」。損保各社の営業担当はそれぞれの代理店への業務サポートや営業支援がその役割となります。また当然ながら他の業界と同様、経理や人事、総務などのバックオフィス業務も欠かすことはできません。それらに留意しながら、ここでは損保業界に特徴的な職種をご紹介します。

営業:お客さまのリスクコンサルティングに基づき、代理店と協力しながら最適な保険商品を販売します。また代理店の販売力を強化するサポートも大切な業務です。

損害サービス:事故の受付から保険の支払いまで、医師や弁護士などと連携しながら事故解決のための全般的な業務を担当します。

商品開発:環境によって様々に変化するリスク。社会に存在する多様なリスクを的確に判断し、お客さまのニーズにあった保険商品を開発します。

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