

業界ノート
ソフトウェア・情報処理
最先端の知識を活かして、
これからの社会の基盤を創造してゆく。
1. ビジネスの仕組み
2016年の国内IT市場の規模は14兆7,653億円と予想されています*。その規模は巨大である上、テクノロジーの進化が業容をさらに拡大させ、今後も順調な成長が見込まれる分野です。業界には、システム全体の設計・開発・運用から保守・管理までを一貫して行うシステムインテグレーター、ERPやセキュリティーなどのソフトウェア開発企業、経営的な視点を意識して企業のITシステム導入をサポートするコンサルティングファームなど、様々な業態があります。
例えばシステムインテグレーターの場合を見てみましょう。この分野の企業は、PCなどハードウェア製造を源流とするメーカー系、商社や金融など高度な情報システムを必要とする企業から派生したユーザー系、親会社を持たず独自の技術力を強みにビジネスを行う独立系など、その成り立ちも多様。各々が強みを活かして切磋琢磨していますが、お客さまのニーズを把握し、様々なサービスや製品を開発し、組み合わせることで結果を出すスタイルは共通です。
* IDC Japan 国内製品別IT市場実績と予測:2014年~2019年による
2. 主な職種と︎役割
間口が広く、また奥行きも深いソフトウェア・情報処理業界には、業種について多様な選択肢があり、個々のスキルや志向にあわせてキャリアプランを考えることができます。ここでは代表的な職種をご紹介してゆきます。
プロジェクトマネージャー:システムを構築する際の責任者として、遂行のための計画を作成し、人員のアサインや予算・納期・品質の管理を行います。
システムアナリスト:顧客企業の経営戦略を理解しつつ、そのために求められる情報戦略をたて、実行に移すための提案を行います。また事後の評価も大切な役割です。
システムエンジニア:開発に設定された与件を理解した上で、システムやアプリケーション開発において専門知識を活かし中心的な役割を果たします。
プログラマー:システムに必要となるプログラムを設計し、実際の開発からテストまでの一連のプロセスを行います。
セールス:顧客企業と良好な関係を構築しながら、顧客企業の課題を解決するための提案や効率性を向上させる提案を行ってゆきます。